治療が遅れると致死率が高くなって
早めの治療が極めて重要としている
日本特有の急性伝染病の一つ
『ツツガムシ病』
ダニ目ツツガムシ科に分類のダニの一種
ツツガムシに刺咬まれた病気です。
毎年、約300~500件の被害が報告
どの地域でも生息しているので注意です
ツツガムシに属するダニは100種類
全国にわたって広く分布しているんです
噛まれる危険はいっぱいあって
命に関わる恐ろしい感染症を媒介して
「殺人ダニ」という異名をもちます
そんなツツガムシ(恙虫)
学名:Trombiculidae
英名:chigger
今回はこの「ツツガムシ病」を紹介します
少しでも参考にして下さいね。(汗)
(-_-;)
ツツガムシ病
体長は?
大きさはわずか0.2㎜ほどです
成虫は赤色で幼虫はオレンジ色
肉眼で見ることは困難です(汗)
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種類は?
日本で被害を及ぼす種類としては!
3種類。
■ アカツツガムシ
主に秋田県、新潟県、山形県
河川敷に生息
■ フトゲツツガムシ
東北、北陸、山陰地方
山間部に生息
■ タテツツガムシ
太平洋側の房総、東海、九州地方
山間部に生息
現在では生息も広く北海道から沖縄
まで日本全国どの地域でも発生する。
●
症状は?
刺された直後は自覚がなく
刺された傷口は時間が経つにつれて
10㎜ほど赤く腫れます。
次に!
全身に発疹が現れます
リンパ腺が腫れ始めて
38℃以上の光熱を発症
倦怠感に頭痛に目の充血
重症化すると!
病原体が血管に侵入して全身に増殖
血管内に無数の血栓ができて血管が
詰まって血流が悪くなることにより
肝機能不全など多臓器不全
最悪一週間程で死亡の可能性もあります
●
対策は?
まず予防接種は特にありません
とにかく吸着を防ぐことが重要です。
山や森林や河川の草むらなどに近寄る
アウトドアに出かける時は熱くても!
長袖長ズボンを着用し肌の露出を避け
帰宅後も入浴で吸着したダニを洗い流す
特に陰部や内股・脇の下のように皮膚が
柔らかく湿っている部分を入念に洗う。
ちなみに!
人から人への感染はしません(ホッ)
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名前の由来は?
ツツガムシは漢字で恙虫
「恙」は病気や災い
「虫」はそれをもたらす虫
“病気を起こす虫”からです。
また!
昔の人では原因不明の死であった
刺され命を落とす人々が多くいて
体には赤く残る血を吸った跡が残り
血を吸う妖怪の仕業と考えました!
現在の島根県西部の石見国では
“ 夜な夜な民家に入り込んでは
寝ている人間の生き血を吸う ”
「ツツガ」という妖怪がいると言われ
天皇の命を受けた陰陽博士によって
退治したという物語が伝わっています
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当時は恐ろしい厄病!
妖怪としてみんなに
伝えたかったのかなぁ
まとめ
いかがでしたか!ツツガムシ病
小さいのに人間でさえ死に陥れるダニ
全国的に毎年数名の死亡例が報告され
とても油断のできないツツガムシです
もし少しでも異常を感じたらすぐに
皮膚科や医療関係を受診しましょう!
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最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
ツツガムシ病